| 誰でも簡単に出来る 深呼吸ダイエットたった2つの超簡単秘訣 エピソードT エジソンの陰謀 ■ 一日三食はこう始まった 2007年1月5日の夜、日本テレビで放送された番組 『ニッポン人が好きな100人の偉人 天才編』の中で、 堂々と第3位に選ばれたのは、 天才発明家のトーマス・エジソンでした。 彼の天才ぶりを紹介する番組の中から、私にある大きなものを気づかせてくれたエピソードをここで紹介します。 ある記者会見でエジソンは、1日3食が健康によい、
アメリカ人は健康増進のために 朝ごはんをきちんと食べるべきだと提唱し始めました。 しかし、エジソンのこの提言には、裏がありました。 さすがはエジソン、天才の発明家だけではなく、実際に、彼はマーケティングの天才でもありました。 消費ニーズがないのであれば、何かの理由を 「でっち上げて」新たなニーズを作りだせばよいのだ! それを思いついた彼は、記者会見に応じた際に、トースターが必須アイテムになるような新たな生活スタイルを提言しました。 それがつまり、朝食をしっかり食べる1日3食の生活スタイルです。 いうまでもなく、彼のトースターが数億個も売れました。 さらに、数十億の人々が、1日3食は健康にいいという根拠のない健康論を盲信するようになり、そのせいで、食物の消費量が一気に増えました。 (おまけに体重も一気に増えました。)
エジソンのフロンティア精神は、
あらゆる国々に浸透しました。 さて、われわれの生活の中に、このようにでっちあげられたニーズはいったいどれほどあるのでしょうか?
ニュース番組や新聞で「内需拡大」という言葉を耳にしたり、目にしたことがあると思います。 高いGDP(国内総生産)を誇る世界第2位の経済大国日本にとって、これはとても重要です。国からすれば、国民の消費力が「内需拡大」のカギですから、政治家や官僚や経済人たちはシノギを削って、 一人一人にできるだけ多く消費させるようにけしかけます。 「内需拡大」には、いろいろな手法があります。 その中でも、「新しい需要と市場の創出」が もっともよく使われる手法です。 その例をあげると、クリスマスが一番典型的かもしれません。 もともと日本の文化にはなかったイベントですが、 現在はクリスマスを過ごす習慣が日本社会にしっかりと定着しました。12月になると、多くの人々が イベントやプレゼントなどの準備に忙殺される一方、 一人ぼっちの人々は、普段より余計に寂しさを感じて、ヤケザケに走るかもしれません。 いずれの場合も、余計な出費が発生します。 もうひとつ典型的な例を挙げるとすれば、 バレンタインのチョコレートでしょうか。 しかし、新しい需要と市場の創出は必ずしも建設的なものばかりではありません。 もともと必要性など存在しないのはもちろんのこと、でっちあげられた上に、更に害をもたらすものや、ばかげたものも多くあります。 しかし国や外食産業は、これを問題視していません。 体に悪いだけではなく、資源の浪費や環境破壊にも直結するのが目に見えていても、「内需拡大」や「景気向上」のミッションに従うため、 問題点に目をつぶるほかなくなり、結局、これをなかなか止められません。 エジソンの逸話や経済発展の仕組みの話でお分かりいただけると思いますが、われわれの食生活は、単なる「生命維持や健康管理のための活動」では済まされなくなりました。 「1日3食を食べなさい」とか「バランスよく食べなさい」、または「何かのサプリメントをとりなさい」、などなどの健康論を煽る裏には、必ずといっていいほど、それなりの経済利益が絡みます。 ・バレンタインのチョコレート 様々な巧妙な情報操作に翻弄されて、我々は限られた胃袋で張り切って賞味し、賞味&再賞味します。 おかげで、日本の経済は発展し、発展&再発展(?)しています。(地球の環境に配慮し、LOHASと言われる「健康で持続可能なライフスタイル」を求める21世紀において、今後も経済はこのまま再発展できるの?という感を否めません。)
ここで、われわれの食生活をすっかり支配するようになった1日3食の健康論を一度じっくり検討してみましょう。 これは本当に健康に良いものでしょうか。 成長期にあるヒト(25歳未満と想定する)の場合は、基礎的な体作りが身体的に急務です。この時期は、新陳代謝活動が非常に盛んに行れるため、 きちんとした食事を摂る必要があると思うのですが、しかし、成長期を過ぎた場合、 つまり、成人(20代後半以降)の場合にはどうでしょうか。1日3食は果たして必要でしょうか。 「健康のためには1日3食をしっかり食べるべきだ」
決して贅沢とはいえない庶民的な食事ですが、1日合計の摂取カロリーは軽く1900kcalに上ります。もしこれに、ちょこっと、チョコレートやお菓子などを上乗せすると、簡単に2000kcalを越えてしまいます。 軽い気持ちで飲んだこれらの大好きな飲み物のおかげで、ご飯1膳くらいのカロリーを簡単にとってしまいます。飲み物だけで太る人も少なくないわけが納得できますね。 厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、日本国民の1日あたりの摂取カロリーは1900〜2000kcalの間にあるのがわかります。
果たして体にとってこれほどの摂取カロリーは本当に必要なのでしょうか? ダイエットや栄養管理によく利用される標準体重から、 成人の1日の必要カロリーを計算する方法があります。 まず、標準体重計算式は「身長(m)×身長(m)×22」です。 次に、1日に必要な摂取カロリーは 標準体重に25〜30kcal/kgを掛けた数字です。 つまり、身長160cmの人の1日あたり必要摂取カロリーは1400〜1680kcalです。 これ以上の食事の贅沢を求めたらいったいどうなるのでしょう? 国の経済と腰周りの贅肉がますます発展していくかもしれませんね。
今でも、健康長寿の秘訣の一つとして「腹八分目」が広く知られています。 まず、少食と飽食に関する科学的な見解を見てみましょう。 これまでさまざまな動物実験において、カロリー制限(必要カロリーの6割〜8割の餌を与える) を行うと寿命が長くなるということが実証されています。 それだけではありません。少食の動物は免疫力も高まり、癌になる確率も明らかに低いです。 反対に、十分な餌を与えられた動物に関しては運動量を増やしても、寿命が延びないことがわかりました。伝統的な養生訓が教える「腹八分目」は、科学実験によって合理的であることが判明したわけです。 しかしこれにも落し穴があります。 「腹八分目」はいったい何を基準にしたらいいのだろうか、ということです。 先ほど、身長160cmの人を想定して、日本人の平均的な1日あたりの摂取カロリーと体に必要な摂取カロリーとを比較し、その開きを示しました。今度は、この二つの数値からそれぞれ八割を出してみましょう。 体に必要な摂取カロリーは1400〜1680kcalでしたから、その八割は1120〜1344kcal です。いわゆる腹八分目が健康にいいというのなら、この体に必要な摂取カロリーの八割を目安にすべきではないでしょうか。 一方、日本国民の1日あたりの「平均的」な摂取カロリーは1900〜2000kcalですから、その八割は1520〜1600kcalです。 これを見れば分かるように、普段の食べすぎの食生活で「腹八分目」を保っても、多くの人がほぼ確実に体に必要な摂取カロリーをオーバーしてしまいます。 これで肥満解消や生活習慣改善を図ろうとしても、それにはやはり限界がありますね。 聖路加国際病院名誉院長で、日野原重明先生という97歳にして現役の医師がいます。 動物実験の結果にせよ、人間の実体験にせよ、健康長寿の秘訣としてカロリー制限の有効性はすでに実証済みですが、しかし、国レベルでまじめにこれを政策に反映して推奨するのはなかなか困難です。 というのも、体に必要な摂取カロリーの八割(本来的な腹八分目)を健康のため全国民が実践すると仮定すれば、それは、現在の平均的な摂取カロリーの6割まで下げる必要があります。 現実の食生活からの腹六分目を遂行するために、日本国民が食料品への支出を2〜4割削減したと仮定します。一般世帯の消費支出のうち、食事関係の出費を2〜4割カットするだけで、その経済への影響は、およそ13〜20兆円以上の支出減になります。 2005年の日本の国内総生産(名目GDP)が約500兆円*だという事実を考えると、GDPへのマイナス影響は計り知れません。 (*総務省統計局、世界の統計第三章国民経済計算により)健康長寿のためだといって、もし本来の腹八分目にまじめに取り組んだら、官僚にしろ、大臣にしろ、総理にしろ、「内需縮小」の責任を取ってすぐ首が飛んでしまうでしょう。 全国民が本来の腹八分目にまじめに取り組めば、日本経済がだめになる恐れがあるかもしれません。 しかしこれさえも「エジソンの陰謀」の餌食になります。現実には、食べ過ぎた体を何とかするために、さらに健康食品を食べさせるという「すばらしい」案が実行されています。 2006年の健康食品の市場規模が7000億円*だといわれます。 こうして、経済も政治も、本音としては、人々にもっともっと食べてもらおうと望んでいます。 レジャー白書によると、スポーツ関連の市場規模は5兆円弱だといいます。 しかし、先ほども触れた動物実験で、十分な餌を与えられた動物は、運動量を増やしても寿命が延びなかったように、必要以上の摂取カロリーを摂った人は、運動をしても、肥満や生活習慣病の予防と改善に効果的かつ効率的であるとはいえないのです。
次章でそのわけをじっくりみてみましょう。
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